7月1日
特定非営利法人「新食品・機能性食品と農畜水産業を語る会」の第1回総会が行なわれ、特別記念講演として、「健康食品をめぐる諸問題 ―エビデンスに基づく規制の在り方を考える―」と題した講演を行いました。学者と産業界の皆様が立ち上げたNPOですが、私も、学者として、純粋に学術的な講演を行いました。近年、ビタミンやミネラルなどの栄養機能に関する科学的調査が進み、毎月のように重要な新しい科学的知見が報告されています。中でも、葉酸の神経閉鎖障害児の出生確率や脳機能障害のリスクを低減する効果は、確度の高い注目すべき所見です。その他、ビタミンEやβ-カロチン、セレニウムなどの効果についても、相当数の実証データが出てきていますが、相反するデータもあるのが実状です。その他、食事の栄養として摂取した場合については良好なデータがあっても、同じ栄養素をサプリメントとして摂取した場合、かえって悪い作用が出るといったデータもあります。まず、食の中で健康を考えることが本来の在り方ですが、どのような食事をすると栄養の健康機能を最も効果的に発揮できるのか、今後も科学的知見を追究していこうと思います。そうした検討の中で、いわゆる健康食品に期待する役割も次第に明確になっていくのだろうと思っています。








