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健康科学コラム

No.15:糖尿病予防には、どんな食べ物が有利なのか

炭水化物から同じカロリーを摂取する場合、血糖値を上げやすい食物はより糖尿病を悪化させることが分かっています。炭水化物がグルコースとして血糖値を上昇させるスピードを測定して数値化した指数をグリセミック・インデックス(GI) と呼びます(表参照)。同じ量の炭水化物のカロリーを摂るなら、GI値の低い食物から摂った方が、血糖値の上がりも少なく、生活習慣病体質になりにくいのです。実は、白米や白い食パンはGI値が高く、健康面からは、玄米やグラハムパンにした方が良いのです。野菜でもカボチャなどGI値の高いものがあり、お菓子でも必ずしも高くないものもありますが、この比較は、あくまでも同じ量の炭水化物を摂る場合の血糖値についての指標であって、お菓子では、当然、総量をコントロールする必要があります。 また、食事摂取の順番も工夫が必要です。食事の前に野菜を摂取したり、主食を主菜や副菜と一緒に摂ったりすると、炭水化物の主食だけを食べた場合よりも血糖値が上がりにくくなることが分かっています。宴会で、ご飯が〆に出て来るのは、理にかなった話なのです。 生活習慣病体質は、子供の頃から進行していきます。皆様の食生活を再検討して下さい。

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