2017年7月の健康科学コラム

No.19:ヒアリについて

本年5月に尼崎市で、6月に神戸市で、7月には東京、愛知などにおいて有毒な外来生物であるヒアリが発見されました。東京では大井ふ頭のコンテナ内に100個体以上が確認され、駆除されました。 ヒアリの原産地は南米で、亜熱帯から暖温帯地域に生息しますが、北米やオーストラリア、東南アジア、中国、台湾等にも侵入・定着しており、大きな問題になっています。ヒアリは、極めて攻撃性が強く、雑食性で、爬虫類や小型哺乳類を […]

No.18:受動喫煙対策について

喫煙が多種のがんや多様な循環器・呼吸器疾患等、健康に対する大きなリスクであることは言うまでもありませんが、現在では、受動喫煙による健康被害も科学的に証明されています。受動喫煙とは、喫煙者の口から吐き出された呼出煙と点火部から立ち上る副流煙を非喫煙者が吸い込むことをいいますが、副流煙には、喫煙者が吸い込む主流煙よりも多くの有害物質が含まれている場合があると指摘されています。WHOの専門機関である国際 […]

No.17:ジカ熱について

ジカ熱とは、ネッタイシマカやヒトスジシマカ等によって媒介されるジカウイルスによる感染症で、過去10年間には、南太平洋地域で流行が認められていましたが、2015年5月以来、ブラジルを中心とした中南米に多数の発症が報告されています。妊娠中のジカ熱への感染と胎児の小頭症に関連性が疑われており、2016年2月には、WHOが「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態( PHEIC )」を宣言しました。日本に […]

No.16:食品の機能表示について

いわゆる健康食品のうち、一定の条件を満たし機能性の表示ができるものを保健機能食品と呼びます。保健機能食品には、「特定保健用食品(トクホ)」、「栄養機能食品」がありましたが、2015年に「機能性表示食品」が新たに加わりました。 特定保健用食品 「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性は国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。 栄養 […]