No.36:2023年のコロナワクチン
5月8日からSARS-CoV-2ウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同様の5類感染症となり、感染者や濃厚接触者の待機期間や、イベントや飲食店での制限が原則として無くなります。屋内でのマスク着用も原則不要(個人の判断)となります。ただ、ウイルスの性質が大きく変わるわけではなく、2023年も感染の波は繰り返すと考えらます。そのため、COVID-19に対する医療は段階的に移行することに […]
5月8日からSARS-CoV-2ウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同様の5類感染症となり、感染者や濃厚接触者の待機期間や、イベントや飲食店での制限が原則として無くなります。屋内でのマスク着用も原則不要(個人の判断)となります。ただ、ウイルスの性質が大きく変わるわけではなく、2023年も感染の波は繰り返すと考えらます。そのため、COVID-19に対する医療は段階的に移行することに […]
日本のCOVID-19も2年半の間に7回の感染の波が繰り返し、2022年8月末現在、累計感染者数も1800万人を超えています。2022年に入ってからのオミクロン変異株の波では、ワクチン接種が進んだこともあって軽症化しており、療養は自宅を基本とすることとし、感染対策と社会経済活動の両立が図られてきました。言ってみれば、SARS-CoV-2感染症を特別視しない、別に感染しても気にしない、という段階とな […]
COVID-19が徐々に一般的な感染症として社会に受容されつつありますが、5月になり、動物由来のウイルス感染症である「サル痘」(Monkeypozx)の患者が欧米20カ国以上で認められ、海外渡航歴の無い人も含めて200人以上の患者が確認されました。サル痘ウイルスは天然痘ウイルスと同じ系統に属し、自然界では、齧歯類やサルなどの動物で感染を起こしています。サル痘ウイルスのヒトへの感染は、1970年以降 […]
インフルエンザによるパンデミックと考えられる流行の記録は1800年代ころからあるようですが、パンデミックの発生が科学的に証明されているのは20世紀以降で、スペインインフルエンザ(1918~1919年)、アジアインフルエンザ(1957~1958年)、香港インフルエンザ(1968~1969年)、新型インフルエンザ(2009年~2010年)と4回のインフルエンザウイルスによるパンデミックが記録されていま […]
2021年夏の第5波で日本でも起こったように、COVID-19によって患者さんが急増すると、医療の受け入れが逼迫し、多くの患者さんに病院外の自宅や宿泊施設で過ごしてもらうことが必要になってきます。その際に、経口で服用できる医薬品が強く求められてきました。インフルエンザなどの他のウイルス疾患に対する多くの医薬品がCOVID-19に試されてきましたが、明らかな効果を発揮した医薬品はありませんでした。マ […]
COVID-19ワクチン接種は、世界で最初に欧米で2020年12月に始まり、9ヵ月以上が経過しました。接種後早期3ヵ月くらいまでは95%近くの高い感染及び発症予防効果が認められていたファイザーやモデルナのメッセンジャーRNAワクチンですが、最近の報告では、6ヵ月くらいすると、その効果が低下してくることが、各国の研究で明らかになってきています。8月25日に投稿された(現在査読中)のファイザーのワクチ […]
COVID-19ワクチンは、既に、米国、英国、ドイツ、中国、ロシア、インドにおいて開発され、実用化されていますが、国産ワクチンは、未だ探索的臨床試験の段階にあり、実用化の具体的な時期は明らかになっていません。このパンデミックを通じて、ワクチンを開発できる技術力を国内に持つことは、国民の健康を守るとともに、外交や安全保障の観点からも極めて重要であることが明かになりました。 国産ワクチン開発が遅れてき […]
COVD-19に対するワクチンは、日本はビオンテック社とファイザー社のメッセンジャーRNAワクチン(Pとします。)、モデルナ社のメッセンジャーRNAワクチン(Mとします。)、アストラゼネカ社のアデノウイルス・ベクター・ワクチン(Aとします。)を輸入します。第3相試験で、PとMは約95%の発症予防効果がありましたが、Aは、日本で行われる通常用量の2回接種の場合、62%の発症予防効果に留まりました。実 […]
11月中旬、米国のファイザー社やモデルナ社の開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンが、実地での使用を模擬した第3相試験で、発症率を95%程度減少させたという報道がありました。理論的には可能と考えられていたものの、実際に開発されたことのなかったメッセンジャーRNAワクチンが、どうやら本当に効果があるようだと分かり、科学技術の発展を実感しました。 新型コロナウイルスは、基本再生産数は2.5程度(1 […]
新型コロナウイルス感染症については、PCR検査の実施量が増えてきましたが、皆様には、是非、この検査の特性や限界を理解していただきたいと存じます。PCR検査は、鼻腔や咽頭に存在するウイルスのRNAを測定する方法ですが、感染していても、ウイルスが十分に鼻や喉に出て来ない場合や、検体が適切に採取できていない場合には陰性になります。感染している人の発症日から2日くらい前から発症後2週間ぐらいが陽性率が高く […]