参議院自民党の会長選挙が実施されました。参議院議員会長は、これまで事前の調整で候補者の一本化が図られ、無投票での選出が続いていました。今回、谷川秀善議員と中曽根弘文議員が立候補し、昭和30年代以来久々に複数の候補による選挙が行われました。
投票に先立って選挙規程の概要が紹介されましたが、それによると両候補が同数の得票だった場合、くじ引きで当選者を決定するということでした。「くじ引き」という決め方についてどっと笑いも起こりましたが、投票の結果は、何と40票対40票の同数となり、皆唖然としました。
選挙規程にある「くじ引き」の方法は、1番から6番までを割り振った6本ある番号くじから、各自1本だけを引き、引いたくじの番号の小さい候補者が当選人となることになっています。くじ引きの結果、中曽根弘文議員が「1番」のくじを引き、新会長に選ばれました。
中曽根議員は、参議院の独自性の発揮、適材適所の人材登用や、政策立案能力の向上などを公約とし、参議院自民党の改革を訴えて立候補しました。改革推進派の議員たちが派閥を超えて推薦人となりましたが、私も、その一人です。最新の各報道機関の内閣支持率、政党支持率をみると、菅内閣の支持率は持ち直し、一方自民党の支持率は低迷しています。進まない世代交代や旧態依然とした体質が国民の皆様の信頼を失っている原因であることを私たち自民党の国会議員は直視しなければなりません。中曽根新会長は、くじ引きの後の挨拶で、「新しい参議院自民党をつくる作業の先頭に立ちたい」と述べました。オープンな会長選挙を行った今こそ、改革を推し進め、国民の皆様の信頼回復を図っていく絶好の機会です。
また、40対40でノーサイドということで、私たち自民党議員は、全員が一丸となって、新会長の下で改革のためにまとまっていくことが重要です。ねじれ国会の主戦場である参議院で自民党の内部が混乱していては、民主党政権の暴走を阻止することは出来ません。ここから再び一致団結して、政府・民主党をただしてまいります。
今回の会長選挙で中曽根新会長が引いた「1番くじ」がまさに「幸運のくじ」になり、自民党改革のスタートラインとなるよう、引き続き党改革に全力を尽くしてまいります。