来年度予算編成・税制改正の議論が本格化しています。朝は厚生労働分野の予算編成大綱案について、党の厚生労働部会で議論いたしました。
夜は、小林哲也県議の県政報告会に出席させていただきました。
第80回日本臨床外科学会総会の特別企画である政党討論会にお声がけいただき、各党の医療政策の論客たちと「医師の働き方改革」をテーマに討論いたしました。
自民党からは私が、公明党は熊野正士先生、立憲民主党は阿部知子先生、国民民主党は足立信也先生、共産党は小池晃先生、そして無所属の薬師寺みちよ先生と、医師出身議員同士で実のある議論ができ、傍聴者の皆様には楽しんでいただけたかと思っております。
第65回日本臨床検査医学会学術集会にて「これからの臨床検査」をテーマに講演させていただきました。
今日の診療は、正確な臨床検査データ無しには成り立ち得ないものとなっており、現代医学の発展は、臨床検査の発展と切り離すことが出来ません。また、我が国は世界に類を見ないレベルで高齢化が進行しており、今後も、世界一の順位を保ったまま、更なる高齢化が進行していくと予想されています。今後は、検診の確実な実施により、生活習慣病体質者に早期に介入することで、国民の健康寿命を延伸していくことが重要であり、また、高齢化により複数の慢性疾患の合併する患者が増加すると予測されるため、複雑な病態を的確に把握することが必要となります。
さらに、ヒトゲノム・遺伝子解析技術の進歩と、これによって集積してきている科学的知見により、今後は患者の遺伝子型情報を利用した治療の実施が、一般化していくと考えられます。既に一部の単一遺伝子による遺伝性疾患の検査は保険適用ともなっていますが、今後は、複数の遺伝子因子が関与する多くの疾患の診療に関して、遺伝子検査が活用されていくと見込まれています。また、近年、高額な免疫チェックポイント阻害剤が医療保険の財源に大きな負担となる点が問題になりましたが、遺伝子解析技術を活用すれば、効果の期待される患者を選んで投与することが可能となり、医療費の節減に結び付くと考えられています。今後、遺伝子関連情報の利活用は、治療の効果を上げる観点からも、医療財政の観点からも、急速に進むものと予想され、臨床検査における遺伝子検査の重要性は、格段に大きくなっていくでしょう。
以上のような観点から、保健医療における臨床検査の役割が益々重要になっていくとの考えを述べさせていただきました。
また同日から18日まで、私が大会長を務める第48回日本医事法学会総会・研究大会が慶應義塾大学・三田キャンパスで開催されました。