会期末になりました。我々野党は、鳩山前首相と小沢前民主党幹事長の政治資金問題などをめぐって、集中審議を行うための会期延長を強く要求していました。その他にも、国家公務員法の改正案、放送法の改正案、地球温暖化対策基本法案、郵便改革法案など、与党が衆議院で強行採決まで繰り返して法案成立を急いだ諸法案が参議院で審議中ですし、逆に参議院を通過した地域主権推進基本法案は衆議院で審議中です。これらは国の基本に関わる重要法案であり、責任ある政府ならば、当然、会期を延長して法案成立に努めるところです。
ところが、驚いたことに政府は、会期を延長しませんでした。これは、単に首相交代後の一時的な高い支持率を利用して選挙を有利に戦うためだけの目的です。歴代のほぼ全ての首相で、支持率は交代後から時間とともに下降していくのが繰り返しのパターンになっています。一方、鳩山前首相と小沢前民主党幹事長の政治資金問題は、双方の秘書が逮捕されるという前代未問の事態になっており、また多くの重要法案が審議中なのですから、会期延長が必要なことは当然です。政府の対応は、国政での責任を無視した、全くの選挙目当ての逃げとしか言いようがありません。
そのため、衆議院本会議で、内閣不信任案が提出されました。その後の混乱の結果、何と参議院は本会議が開催されずに閉会となりました。これまでは、会期末は必ず、本会議を開催して、会期末に必要な事務的な手続きを行っていました。そのため、参議院で審議中であった重要諸法案は全て廃案になりました。
明日から、実質的な参議院議員選挙の選挙戦に入ります。残念ながら自民党の支持率は低迷を続けており、厳しい選挙戦が予想されます。思えば、私が当選した3年前の参議院議員選挙の時から、自民党への国民の皆さまからの期待は大きく低下したままです。まずは目の前の選挙を全力で戦わなければなりませんが、その後は、自民党の存立をかけて、抜本的な党改革を断行しなければなりません。同世代の議員は同じ志を持った者ばかりです。私も全力で頑張っていきます。