活動報告

3月20日

北海道のトマムで開催された第2回 G1サミットに出席しました。この会合には、同年代の200人程度の政治家、実業家、学者などが参加しています。発起人代表は、グロービス代表の堀氏で、発起人には政治家としては、前原国土交通大臣(民主党)、世耕弘成参議院議員(自民党)、学者としては山中伸弥京都大学教授などが入っています。マスコミを入れないクローズの会議で、次世代のリーダー達が3日間、腹を割って本音で議論を続けるもので、非常に勉強になり、人脈も広がります。私も、昨年の第1回からのメンバーです。本年度も、自民党からは、他に西村康稔衆議員議員、平将明衆議院議員なども参加しました。
本日は、竹中平蔵慶應義塾大学教授、前原国土交通大臣が講演しました。前原大臣の本年の話を聴くと、多くは我々と全く同じ考え方です。現在の内閣の一員として、自らの考え方と正反対の議論にも従わねばならない実情と、民主党政権の理不尽さが良く分かりました。

3月19日

今週再び、内閣委員会で質問に立ちました。
まず、中井洽国家公安委員長に対して、日本の脆弱な死因究明システムに関して、政府としてどのように対処していくのか、具体的な政策を問いました。また、医療に対する過剰な刑事司法の介入が、勤務医の疲弊を招いて医療崩壊の一因となっていることについて、医療事故に関する刑事司法のあり方を問いました。残念ながら、大臣は誠に不勉強で、問題点自体を知りませんでした。次に、足利事件に関連して、DNA鑑定の証拠としても信頼性について質問しました。如何にDNA鑑定の精度が高まろうとも、人間が資料処理に介在する限り、誤りは起こり得ます。医療安全等の領域では既に常識になっている、「人は誰でも間違える」ことを前提とした、誤りがあっても未然に事故が防がれる体制を作り上げるよう求めました。
次に、福島みずほ大臣に、健康食品の表示のあり方について認識と対策を問いました。さらに、川端達夫大臣・仙谷由人大臣に、新政権の科学技術政策について質問しました。
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3月18日

広島で開催された第9回日本再生医療学会の総会で、「再生医療の実用化のための法規制の課題と研究者への期待」というテーマで特別講演を行いました。今回の学会の特別講演は、世界初のiPS細胞作製者である京都大学の山中伸弥教授と二人です。再生医療は期待の大きい分野ですが、新しい概念に基づく技術であるために、従来の法的枠組みが上手く当てはまりません。私自身、法律家である一方、研究者として神経幹細胞の活性化による神経損傷治療という一つの再生医療のプロジェクトに加わってきたため、法規制の問題点は熟知しています。再生医療の研究開発を阻害せずに、如何にその有効性、安全性、品質を確保していくかが法制度の課題です。この点について、あるべき方向性とともに、私案を提示しました。講演後に、多くの研究者や報道関係者から賛同の言葉をもらいました。

3月17日

本会議が開かれ、「平成22年度における子ども手当の支給に関する法律案」の趣旨説明と質疑が行われました。
民主党の看板政策ともいえる子ども手当法案ですが、非常に多くの問題点があります。まず、①外国人が日本国内に住んでいれば、母国に残している子どもにも支給されるのに対し、日本人の海外駐在員の子どもは、日本に住んでいても支給されません。また、②日本に住む外国人が、海外に住む子どもを監護していることをどのように証明するのかが不明で、外国人の不正受給の温床になるおそれがあります。また、③民主党のマニフェストによれば、満額(月額2万6000円)の子ども手当の支給には、約5.5兆円が必要であるとされていますが、半額支給の今年度でさえ、他の目的のために積み立てられた国の資金による捻出を行い、それでも財源が不足するため、地方や事業主にも負担を求める事態となりました。来年度以降、どのように財源を確保するのか不明です。さらに、④所得制限を設けていないため、格差が一層広がります。実際に、来年度子供手当てを支給される家庭では、所得1000万円以上が最も有利で、所得300万円が最も不利になると計算されます。その他、将来の不安から、給付金のかなりの割合が貯蓄に回ってしまうことや、親の遊興費に使用されてします虞など、枚挙に暇がありません。
来年度、子ども手当に投入される金額は、半額支給でありながら1兆4722億円にのぼります。これだけの金額を多額の国債を発行してまで広く浅くばらまく必要があるのでしょうか。限りある財源の中では、本当に必要な家庭だけに児童手当として給付し、その他は保育所の増設や保育サービスの充実などに集中的に投資し、男女がともに子育てをしながら働くことのできる環境整備を進めることこそ多くの国民が望んでいる子育て支援策だと思います。来月には、事業仕分けの第2弾が行われるようですが、政府は、子ども手当こそムダな事業として仕分けをすべきです。
 夜は、広島へ飛び、明日から開催される第9回日本再生医療学会の会長招宴に主席し、再生医療で活躍する日本トップの研究者たちと懇談しました。

3月16日

理事務める内閣委員会で質問に立ちました。
先日の予算委員会に続き、政府の「新成長戦略」について質問しました。この20年、わが国が投資の額に比べて十分な経済成長を達成できなかった理由について、菅大臣は、政治的なリーダーシップの欠如をあげました。
しかし、低成長の本当の原因は、成長戦略が、ただ網羅的に事がらと数字を並べているだけで、優先順位や達成手順などを欠いたいいかげんな戦略だったことによることが大きいと思います。この反省点から、科学的な視点から達成手順などを明記した細かい工程表を作成し、財源などの数値も入れた上で実行していくことの重要性を主張しました。財源の裏打ちのない成長戦略は、説得力と実行性に欠け、結局は成長の実現にはつながっていきません。鳩山政権の「新成長戦略」は、財源の明示もなく、試算のために使用した数字も自民党政権下のいわば借り物の数値を用いており、およそ「新」成長戦略とはいえません。厳しい財政状況の中でも、「選択と集中」によって伸びる新技術に重点的に投資を行い、新たな産業を興して雇用を創り税収を上げることによって、財政再建と経済成長の両者を進めていくことこそ政治の責任です。わが国の将来を決定的に左右する経済成長について、政府の認識が全く甘く軽薄であることを強く指摘し、政府に反省を求めました。
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3月14日

日本柔道整復師会の関東学会埼玉大会において、「柔道整復術への期待」というテーマで講演を行いました。朝にもかかわらず、ソニックシティの大ホールに1000人近くの聴衆が集まり、熱心に聞いていました。
 その後、島田かつみ越谷市議会議員の後援会の会合に招かれ、挨拶しました。
 夕方には、自然農法や自然食品の普及促進に力を入れているMOAの「自然農法・食育フェアin埼玉」に出席し、挨拶をしました。

3月13日

自由民主党飯能支部の総会に出席し、挨拶をしました。
その後、明日行われる「第32回(社)日本柔道整復師会 関東学会埼玉大会」の夕食会に出席し、挨拶しました。

3月12日

成長戦略特命委員会において、「介護福祉ロボット開発の観点から」というテーマで羅志偉 神戸大学教授 と意見交換をしました。

3月11日

自民党の政務調査会に安心社会研究会が設置され、メンバーに加わりました。本日は、福田内閣時に社会保障国民会議の座長を務めた吉川洋東京大学教授と意見交換をしました。
GDPに関する公債残高の比率が200%に迫ろうとしている日本の財政事情の下では、早期に基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化が必要です。高齢化が進む現状では、経済成長だけに頼った財政再建は困難ですが、歳出の削減も容易ではありません。既に90年代後半以降、財政赤字の主体は、公共事業費から社会保障関係費へと移っており、今後は一層の歳出増が見込まれています。少子高齢化の下で社会保障制度を維持・充実させるためには、やはり、消費税を上げる必要があります。その点について国民の皆様の理解を得るためには、複雑で難解な社会保障制度を分かりやすくするとともに、社会保障制度の将来図を明確に示すことが不可欠といえます。
 民主党はかねてから政権交代後4年間は消費税を上げないと明言してきました。しかし、それでは、安定した社会保障制度の将来を計画することは全く不可能です。財政問題と社会保障の問題は表裏一体です。もはや、確実な財源の手当て無く社会保障を論じても無意味だというべきべきです。何ら明確なビジョンを示さず、財政面を度外視した与党・民主党の政策はあまりにも無責任です。今後、厳しく追及していこうと思います。

3月10日

本会議において、過疎地域自立促進特別措置法の一部を改正する法律案の採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。地方の振興は、喫緊の国政上の課題です。今回の法改正により、これまでハコモノの建設に限定されていた過疎債の発行が、地域医療の確保や住民の移動のための交通手段の確保など、サービス(ソフト)の面にも拡大され、集落の維持や活性化のための財政的なサポートの範囲が拡充されることとなりました。