岩槻支部が主催した春日部法人会の講演会に講師としてお招きいただき、「2030年の日本 ~その在り方を考える~」と題した講演を行いました。グローバル化の中、原油・食料の価格が高騰し、また、地球温暖化が全世界共通の脅威となりつつあります。このような先行き不透明な状況の中で、日本はどのような国創りをし、1人の日本人としては、どう考え生活したらいいのかを話しました。勿論、大変困難な問題で、解答が準備できるわけでは到底ありません。ただ、それを考える時の整理の仕方の枠組みについて私見を示しました。少子高齢化時代を考えれば、一人一人がより自立すると同時に地域における助け合いを拡げ、行政機能を出来るだけ抑えた社会を構築していく必要があります。また、賃金が高く資源が乏しい日本において一人当たりGDPを高めていくためには、知的財産や技術力を活かした新しい産業振興を図っていかなければならず、地域の中小企業にとっても、新しいビジネスモデルが求められてきます。地元企業の皆様においても、自らの人生観にとっての価値と、社会にとっての価値を念頭において、新しい領域を切り開いていっていただきたいとお願いしました。
活動報告
9月10日
自民党総裁選挙の告示となりました。石原伸晃候補、小池百合子候補、麻生太郎候補、石破茂候補、与謝野馨候補(届出順)の5候補の戦いになりました。今回の総裁選挙では、今後の国創りの基本となる景気対策か成長戦略かという財政支出の考え方の違い、及びその双方と財政再建との関係をどう考えるかの違いが、比較的明瞭に論じられることになります。その意味で、政策本位の総裁選となると思います。推薦人名簿を見ても、いわゆる派閥を超えて、各候補に政策理念の近い議員が、それぞれの応援に回っているのが良く分かります。今後の論戦を十分に聞いた上で、投票に臨みたいと思います。
9月9日
日本心臓病学会のシンポジウムで、医療事故調査制度が取り上げられ、3日前同様に、民主党の鈴木寛参議院議員、患者団体の代表者、ジャーナリストと共にシンポジストを務めました。医学会においては、聴衆である医師の関心は、制度創設による医療現場への影響です。この制度には、患者さんの診療行為への不信を客観的に晴らしていくことが期待される反面、医療の紛争化を容易とする危険性があります。しかし、医療が透明性を確保し説明責任を果たしていくためには、早期の制度創設が是非とも必要であると考えます。
9月8日
東京電力株式会社の研究所へ革新的省エネ・新エネルギー技術の視察に行きました。冷暖房を5倍以上の効率で行うことが出来るヒートポンプ技術や、自然光をモニターして必要な照度を調節する照明機器など、日本が世界に誇る最新のエネルギー技術の研究成果を見ることが出来ました。充電式の電気自動車の試運転も行いました。後部座席に座っているだけでは気が付かなかった電気自動車の静かさや加速力の良さが実感できました。
9月7日
東松山で比企群歯科医師会が主催した森田光一県議の福祉医療保険委員長就任祝賀会が開催され、地元の山口泰明衆議院議員・自民党埼玉県連会長、歯科医師である関口昌一参議院議員とともに出席しました。
9月6日
患者さんの団体が主催する中立公正な医療事故調査機関の創設のためのシンポジウムが開かれ、民主党の鈴木寛参議院議員とともに、シンポジストとして参加しました。他のシンポジストは、医師、弁護士、ジャーナリスト、患者団体代表と厚生労働省の担当者です。捻れ国会の状況下において与野党の対立案件が繰返し国会における論戦の焦点となり、歩み寄りが難しい政情ですが、医療事故調査制度の普遍的な重要性を考えると、満場一致の国会議決をもって創設することが望まれます。民主党が公表している案には幾つかの問題点がありますが、お互いに最大限の知恵を出し合い、真に医療の信頼回復に役立つ制度に仕上げたいと思います。
9月5日
大宮で開催された埼玉県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の総会に出席し、ご挨拶しました。土地境界の確定は良好な隣人関係や円滑な不動産取引のために不可欠の前提です。この作業に尽力されている協会の皆様方の一層のご活躍をお願いしました。
9月3日
緊急両議員総会が開催され、総裁選挙の日程が、10日告示、22日投票と決定しました。始めに福田総裁から辞任のお詫びの挨拶がありました。福田首相が辞任を決めたのは、低迷する内閣支持率や総選挙を意識した党内外の批判的な発言などから、福田政権の役割が終わったと判断したからだと思います。就任当初は高い支持率があり、在任中、サミットに象徴される環境問題への国際的リーダーシップの発揮や、公務員制度改革を遂げたという実績は残りました。次の首相になっても、捩れ国会の政局運営の難しさは変わりませんが、また一歩一歩政策を進めていくのが政府の責任なのだと思います。
9月1日
議員になる以前から長い間取り組んできた革新的医療機器の評価指標策定のための研究推進委員会があり、学術専門家委員として出席しました。日本では、新しい医療機器の機能評価に欧米に比較して数倍の時間がかかり、その結果、欧米で活用されている新医療機器の国内での活用が大きく遅れているという指摘が数多くなされています。その原因として、画期的な新機能を備えた医療機器の安全性や有効性を評価する方法論が十分に検討されておらず、薬事審査が容易に進まないという事情があります。今日における新医療機器には、従来の技術枠組の範囲を超えた革新的機能を備えたものが少なくなく、その適正な機能評価のためには、評価指標自体を科学的に研究・開発していかなければなりません。今回の研究は、このような規制科学(Regulatory Science)を具現化していくための方法論を検証するものです。新医療技術の安全性と有効性の適正な評価は、健全なライフサイエンスの発展と患者さんの健康のために非常に重要です。今後も研究現場の知恵を政策形成に活かしていきたいと思います。
夜になって、福田康夫首相の辞任報道に接しました。2人続けての首相の辞任という事態は、責任政党として言い訳の余地の無い失態です。国民の皆様の強いご批判を真摯に受け止めなければなりません。僅かでもお詫びとするため、出来る限り開かれた総裁選挙を行なっていくべきだと思います。
8月31日
飯能で開かれた石井道子元参議院議員・元国務大臣の叙勲祝賀会に出席しました。埼玉県出身の医療者の参議院議員として、石井先生は、大きな目標です。75歳になられましたが、今後もお元気でお過ごしされ、後進をご指導いただきたいと思います。