活動報告

9月23日

埼玉県鍼灸師会名誉会長(元日本鍼灸師会副会長)の安藤譲一先生の旭日双光章叙勲受賞祝賀会に出席しました。近年、鍼灸技術についても、有効性に関する科学的知見が集積しつつあり、従来の補助的な治療法といった認識から、より積極的な意義を認めるようになってきました。鍼灸療法の発展のために貢献されてきた安藤先生に心からのお祝いを述べさせていただき、今後のご指導をお願いしました。

9月22日

総裁選挙が行われ、1回目の投票で麻生太郎総裁が誕生しました。選挙後の挨拶では、来るべき総選挙に向けて、熱い想いが述べられ、また、その後の諸会合では、今回の選挙戦の各候補も一致団結して麻生総裁を支援していく旨が宣言されました。新総裁になっても、党の基本政策に大きな変化があるわけではありません。また着実に一歩一歩、必要な政策を実現していくべく頑張っていきます。

9月21日

総裁選の選挙戦最終日、大宮駅西口駅前で5候補全員による街頭遊説が行われ、関口昌一参議院議員とともに司会を務めました。聴衆の皆様が周囲の歩道橋を延々と埋め尽くす中で、各候補が10分ずつの所見演説を行い、約1時間があっという間に過ぎました。

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9月20日

「サタデー・ずばっと!」に出演しました。途中で舛添厚生労働大臣が特別出演し、長寿医療制度の見直し案を提案しました。その趣旨は、75歳での一律の制度加入を改め、現役並み収入のある高齢者は従前の保険制度に残れるようにする、一律な天引きは行わない、世代間の反目を助長しない、というもののようです。新制度が合理的に作られていることは十分認めながらも、国民の皆様の感情に合わない部分が多いため、出来るだけ多くの皆様に同意していただけるような制度に見直すとの意向でした。大臣の発言を「後期高齢者医療制度の廃止」と報道したメディアもありましたが、良く話しを訊いてみると、制度の一部修正であり、野党の主張している廃止案とは全く異なります。長寿医療制度の基本は、財政的にも、医療提供体制の面からも、合理的に作られていることは、私も今まで繰り返し述べてきた通りです。対象者の7割の方は、保険料の軽減になります。終末期医療の在り方の問題も、議論を避けるべきではありません。「良い制度なのに、受け入れられていない」ならば、制度を変えるより前に、分かっていただけるまで真摯な説明を続ける努力を怠ってはならないと思います。
その後、埼玉県14区の責任者会議に出席し、三ツ林隆志衆議院議員の応援体制を固めました。夜は埼玉三四会に相川さいたま市長とともに出席し、県内で活躍している同門の諸先輩と楽しく懇談しました。

9月19日

自民党久喜支部役員会に土屋品子衆議院議員とともに出席し、総裁選を巡る状況について、報告しました。麻生候補の有利は決定的なようですし、地元党員の多くも麻生候補の掲げる当座の経済対策に期待していましたが、単なる選挙目当てであっては困ります。中期的な財政再建と、中長期的な構造改革は、必要不可欠な課題です。ここまで何とか進めてきた構造改革の成果を台無しにしてしまうようなバラ撒き政策は許されないことを、再確認しました。
与党・野党伯仲が報じられる中で、来るべき総選挙は熾烈極まる争いになると考えられます。しかし、責任与党として、国の厳しい状況から目を逸らすことなく、真に国民の将来の安心のための正論を戦わせていくべきだと思います。

9月18日

臨床病理学会の規約委員会で、一般社団法人化への対応を検討しました。2006年に成立した公益法人改革に関する諸法により、現行の公益法人は、認定を受けた上で税法上の特典等を受ける公益社団法人と、その他の一般社団法人に分かれることになりました。医学会の多くは、公益認定を受けるに至らない規模であり、一般社団法人に移行することになります。でも、定款変更を検討する中で、新制度が従来の医学研究者の一般認識とは齟齬(ソゴ)を生じる部分が少なくないことが分かってきました。今後は、このような現場の実状をふまえ、新法の円滑な適用のために必要な指針等を作っていきたいと思います。

9月16日

鷲宮町長選挙の出陣式が行われ、本多健治町長の応援に行きました。無投票当選が見込まれていましたが、2010年までの久喜市を中心とした1市3町での合併構想が進む中で、その仕切りの仕事には相当な困難が予想されます。新出発する久喜地域の一層の発展のためにも、内部連携を強化していただきたいと思います。

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午後は、「抗加齢医学を実践する会」の発足記念会で講演しました。この会は、米国の医学者の呼び掛けで各種の領域で活躍しているメンバーで構成されているCalorie Restriction Societyの日本支部としての位置付けを持ち、私が会長に選任されました。最新の医学知見において、摂取カロリーの制限を行なうことがほぼ全ての生物種の長寿につながることが、ほぼ確実視されるに至っています。「抗加齢」の定義は様々であり得ますが、長寿を達成することが、その重要要素の一つであることは疑いありません。そこで、仲間を募って、Calorie Restrictionを実践し、皆で健康になろうというのが、米国の会員の主な活動です。ただ、私は会長を受任するに当たって、「至適な栄養を摂ること」を必須条件に掲げるよう要請し、全員の承諾を得ました。すなわち、Calorie Restriction with Optimal Nutritionを実践することを、日本支部の主たる活動としました。日本では、米国と異なり、体重は軽いのに生活習慣病型の身体状況となってしまっている人が少なからずいます。このような人には、カロリー制限ではなく、偏らない栄養摂取の方が必要なのです。最新の科学的知見を最大限度まで活用し、真に科学的な抗加齢生活を実践していきたいと思います。

9月15日

日本抗加齢学会のセミナーにおいて、「健康食品法の立法化を目指して」というタイトルで特別講演を行いました。2億円産業に成長したいわゆる“健康食品”市場ですが、玉石混淆の状況で、消費者にとっても、その選択に参考になる情報がほとんど無いのが現状です。法律の規制範囲も曖昧な点があり、業界内でも「広告した者勝ち」といった危険な状況が危惧されています。立法化を希望する声が産業界から強く起こっていますが、当然、消費者の安全の確保が前提となり、立法化が必ずしも産業界の希望するような内容となるとはいえません。そもそも本来は、必要・十分な栄養がバランスの良い食事から摂られることが望ましく、食育の推進が第一義です。近年の科学的知見では、食事内容によって生活習慣病に関する各種データに大きく差が出ることが明らかになっています。立法化に向けて取組むべき諸課題について、米国、欧州との比較を含めて論じました。

9月13日

「サタデー・ずばっと!」に出演しました。自民党と民主党の比較から言えば、今回の総裁選では、自民党が根本の政策理念について論じ合っているのに対し、民主党は無投票信任でした。野党議員から、「あんなに違う考え方を論じ合っていて、党として政策形成が出来るのか」といった意見も出ましたが、むしろ、党内で議論が無い方が党として危うい気がします。各議員とも、異なる支持背景の下、異なる政治信条をもって集まっているのが議会です。課題の山積する現代政治においては、政党の政策形成機能は極めて重要であり、その核心となるのは、政党内の議論のはずです。各候補には、最後までしっかりとした論戦を期待したいと思います。
その後、熊谷の森田俊和県議の報告会に招かれ、ご挨拶しました。34歳の若さの森田県議ですが、多面に渡る充実した活動ぶりには感心しました。今後の大きな可能性をお持ちの方だと思います。
夜は、外科学会開成会に出席し、同門の外科医の先輩・後輩たちと、楽しいひと時を過ごしました。

9月12日

岩槻支部が主催した春日部法人会の講演会に講師としてお招きいただき、「2030年の日本 ~その在り方を考える~」と題した講演を行いました。グローバル化の中、原油・食料の価格が高騰し、また、地球温暖化が全世界共通の脅威となりつつあります。このような先行き不透明な状況の中で、日本はどのような国創りをし、1人の日本人としては、どう考え生活したらいいのかを話しました。勿論、大変困難な問題で、解答が準備できるわけでは到底ありません。ただ、それを考える時の整理の仕方の枠組みについて私見を示しました。少子高齢化時代を考えれば、一人一人がより自立すると同時に地域における助け合いを拡げ、行政機能を出来るだけ抑えた社会を構築していく必要があります。また、賃金が高く資源が乏しい日本において一人当たりGDPを高めていくためには、知的財産や技術力を活かした新しい産業振興を図っていかなければならず、地域の中小企業にとっても、新しいビジネスモデルが求められてきます。地元企業の皆様においても、自らの人生観にとっての価値と、社会にとっての価値を念頭において、新しい領域を切り開いていっていただきたいとお願いしました。

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