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活動報告

8月20日

福島県の大野病院事件の第一審判決が出され、被告人となった担当産科医は無罪となりました。医療の透明性を確保し、説明責任を高めることはもちろんですが、この事件については、そもそも起訴されたこと自体が大きな間違いでした。この事件が、地方医療機関における相次ぐ産科医療の取り止めにつながり、大きな問題になりました。医療には必ず不確実性が伴い、教科書通りの経過をたどるとは限りません。弱者である患者さんの立場を擁護する観点から、近年、民事訴訟においては、医療側に非常に厳しい判断がなされるようになりましたが、それは民事事件だからこそ妥当な考え方です。患者さんのために全力で頑張って、それでも結果が悪かったからといって刑事被告人にされるのでは、誰も危険性の高い医療措置をやろうとは思わなくなります。それによって、救命可能な多くの患者さんが治療の機会を失ってしまうことになるでしょう。妥当な結論の判決が出て、ホッとしました。検察の控訴を止めさせるために頑張りたいと思います。


8月19日

清和政策研究会の研修会で箱根へ出掛けました。講演は、山中伸哉京都大学教授で、iPS細胞についてでした。同じ学年の山中教授とは、既に様々な場を通じて懇意にしており、非常に専門的な意見交換も何度もしてきました。iPS細胞の可能性は素晴らしいものですが、その分だけ、極めて激しい国際的な研究開発競争が続きます。日本においても、出来る限りの国家的支援体制を整備するため、今後も最大限の努力を尽くしていきます。


8月17日、18日

17日には、ご支援いただいている岩槻の企業の皆様の落成式にお招きいただき、ご挨拶しました。18日には、岩槻ライオンズクラブの家族例会に出席し、会員の皆様と懇談しました。


8月15日

63回目の終戦記念日を迎えました。終戦以来、日本は平和の内に復興を果たしましたが、現在でも世界各地で戦乱は続いています。法学部の通信教育過程で学んでいる頃、近代政治史の中で前世紀の2回の世界大戦に関する様々な分析を学ぶ機会がありました。戦争に至る背景としては、単なる政治的・民族的な確執以上に、経済面での争いが大きな要因になる場合が多かったようです。現代における中東の事情を考える上でも、石油利権をめぐる争いや、住民の貧困の問題が重要です。ただ、近年、急速な勢いで経済がグローバル化し、巨額の資金が投機的利益のみを目的に世界市場を行き交うようになると、単なる一国家の利権を目的とするだけでは国民生活の利益を確保することは難しく、世界協調の経済対策、経済援助こそ重要になってきます。究極的には、国際連合が発展して世界連邦が形成されていくのかもしれません。その時になれば、局地的な紛争は連邦内の法規則によって判断され、武力紛争は最小限に抑えられるでしょう。現在では、それを国際協調の外交努力によって達成していく必要があり、日本もその一員として十分な役割を果たさなければなりません。


8月11日

北京オリンピック水泳の100メートル平泳ぎで、北島康介選手が見事に2大会連続の金メダルを世界新記録で獲得しました。偶然、街中を歩いている時に電気製品量販店の店頭のテレビモニターで生の放映を見る幸運に恵まれ、居合わせた人達と大拍手しました。また、14日には200メートルでも大差をつけて勝ち、両種目での2大会連続の金メダルという大記録を打ちたてました。晴れ舞台で最高の実力を冷静なレース展開の上に発揮する北島選手は、正に超人的です。持ち合わせた稀有の才能の上に、想像を超える努力を積み重ねられてきた結果でしょう。感激そのものでした。


8月10日

岩槻で第2回埼玉県混合ビーチボール大会が開催され、会長としてご挨拶しました。その後、自民党加須支部の総会に招かれ、皆様と懇談しました。


8月7日、8日

一般向け雑誌社から高齢者医療制度について、CSテレビ局から健康食品の規制について、専門誌から医療ネットワークセキュリティーについて、それぞれ取材を受けました。これらは全く異なる議論ですが、それぞれが医療と健康に関する重要な問題で、医療問題全般に対するメディアの意識の高さが分かります。何れも私が研究者として取り組んできたテーマであり、問題点の詳細の説明とともに、1人の医師として考える在るべき施策の方向性も話しました。今後とも、患者さんと共に悩み、考えてきた経験を政策形成に活かしていきたいと思います。
8日には、自民党三芳支部の皆さんが研修会で国会を訪問され、ご挨拶しました。また、戸田で開催された戸田中央医科グループと東町の皆様の納涼盆踊り大会にお招きいただき、ご挨拶しました。

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8月6日

広島の原爆記念日にあたり、岩槻の朝起き会でご挨拶し、その後日本遺族会全国戦没遺族代表者会議へ出席しました。


8月4日

明治大学で開催された医療事故調査委員会制度に関するシンポジウムで、講演を行い討論に参加しました。他の討論者は、厚生労働省の担当室長、医学会代表、法律家、患者団体代表などでした。この制度については、民主党も案を用意しているようですが、その詳細は不明です。本日も主催者が民主党へも討論者を依頼したようですが、誰も来ませんでした。医療事故に関する中立的で公正な第三者的専門調査機関の創設は、医療側・患者側双方の願いです。1日も早い立法化へ向けて、引き続き全力で取り組んでいきます。


8月3日

自民党岩槻支部の役員会が開催され、地下鉄延伸問題が話題になりました。地元では、現在浦和三園駅で終わっている埼玉高速鉄道線(地下鉄7号線)の岩槻への延伸が、皆の長い間の切実な願いです。「岩槻に地下鉄が通る」という話は、私がまだ幼稚園児だった今から40年以上前からありました。ここ数年、着工の具体化へ向けて議論が沸いてきましたが、未だに決定をみていません。「見果てぬ夢」に終わってしまうのではないかという住民の危機感が募っています。問題は、多大な財源をどうやって確保するかです。政府の調査では、十分な経済効果が見込まれていますが、埼玉高速鉄道線の厳しい経営状況をみると、民間からの大きな投資は期待できないのが現実です。さいたま市と埼玉県がどう意思決定するのかが鍵になっています。延伸を願う近隣の市町の皆様とともに、悲願達成の日まで頑張っていきます。