運動器議員連盟の会議に参加し、長寿社会の形成や介護予防における運動器の医学的重要性について講演を聴き、議論しました。その後出席した公務員制度改革の政策部会では、多くの議員とともに、いわゆる“わたり斡旋”の即時禁止や公務員給与の削減について、諸省庁の官僚と激論が交わしました。
夜は、埼玉県の医薬品流通企業の皆さんの新年会に出席した後、外科学教室での恩師である慶應義塾大学包括先進医療センター長の久保田哲朗教授の通夜に参列しました。久保田教授は、日本の胃癌と抗癌剤研究の第一人者で、私が博士論文での主題とした癌研究やその他の腫瘍外科学の研究に関し、多くを直接ご指導いただいた方です。私より16歳年上で、素晴らしい兄のような存在でした。未だ還暦を少し過ぎたばかりで、お元気ならまだまだ多くの仕事をやり遂げられたはずの方ですが、残念ながら、ご自分の専門であった癌に倒れられました。
久保田教授は、本年2月に予定されている第42回制癌剤適応研究会で会長を務められる予定でした。ご自身が中心となって大きくしてきた研究会であり、会長としての想い入れも大きかったはずで、皆、久保田教授の会長講演を聴くのを楽しみに思っていました。ただ、私が10月に久保田教授から受けた最後のメールでは、「会長講演はやらない、その変わり、お前が特別講演をやれ」というご指示で、ご自分が最近纏められたスライドを参考に添付していました。私は真意を図りかねましたが、今になって思えば、その時、既にご自分の近い死期を悟っていらしたのだろうと思います。通夜では、涙が止まりませんでしたが、立派に追悼講演を行うことで、今までのご恩に少しでも報いたいと思います。