厚生労働委員会で再びピンチヒッターに起用され、質問を行いました。薬剤性肝炎救済法案に関連して招聘した参考人に対し、自民党を代表して質問を行いました。すでに与野党で基本的合意が出来た法案で、各党からの質問終了後、全会一致で可決されました。
今回の救済範囲は、従来の薬害に関する司法枠組では救済出来なかった患者さんをも救済するもので、政治的意義には大きなものがあります。ただ、医療が進歩していく中では、その不確実性のため、好ましく無い結果が生じる可能性をゼロにすることは出来ません。現在の技術や知見の水準をもって過去を振り返って考えてみれば、「ああすれば良かった」と言えることは少なくありません。出来る限りの医療安全の確保を図ることは当然ですが、効果と危険性などに関する十分なインフォームド・コンセントをもってご同意いただいた治療については、現実に好ましからざる結果が生じることもあることをご理解いただきたいと思います。そうで無ければ、新しい医療技術を患者さんのために役立てることが出来ず、救命の可能な多くの患者さんたちが治療の機会を失うことになりかねません。