快晴のすがすがしい朝です。上尾市長選挙の公示日となりました。島村穰候補の応援にうかがいました。島村候補は、行政マンとして、また、議員として、長い間の市政において多くの実績を上げられてきました。是非、頑張っていただきたいと思います。
その後、越谷で江原チエ子市会議員の後援会の新年会にうかがい、ご挨拶しました。江原議員の熱意と行動力には、いつも敬服しております。今後も地域の介護や福祉について、国と地方の立場から密に連携して対策を練っていきたいと思います。
午後はまず、三郷で逢澤義朗県議会議員の早稲田地区報告会にうかがい、ご挨拶しました。
その後、埼玉県医学会総会において、「医療崩壊と政治」というタイトルで、北海道大学法学部の山口二郎教授とともに講演しました。山口先生は、社会保障の危機を生んだ新自由主義的な近年の構造改革を批判する立場から、日本における健全な社会民主主義の確立を論じられています。私も、医療従事者として社会保障への手厚い投資を望んでいますが、新自由主義の理論自体については一定の評価をしています。実証的研究によれば、従来の理論に依拠した政府の財政政策は、想定された効果を上げていません。現在の日本の莫大な財政赤字を生み出したのもバブル崩壊後に繰り返された財政支出ですが、経済の復興にはつながりませんでした。現代の新しい理論枠組みでは、消費者の合理的期待やグローバル化した流通実態を考慮し、市場機能を十分に役立てていくことが合理的と考えられています。格差などの多様な問題は生じたにしても、基本的には、構造改革の推進によってこそ日本経済が復興の方向へ向かったことは事実です。
問題は、市場機能の中では解決困難な公共財の問題、特に社会保障をどうするかです。十分な社会保障は健全な経済成長のための基盤であり、必要な財源の確保が不可欠と考えています。政治が保険料率や消費税率の議論から逃げずに説明責任を尽くしていくことこそ、真の課題ではないかと思います。
学会終了後、東松山での森田光一県議会議員の県政報告会にうかがい、ご挨拶しました。多くの地域の皆様方から、暖かなご支援の言葉をかけていただきました。