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活動報告

9月15日

日本抗加齢学会のセミナーにおいて、「健康食品法の立法化を目指して」というタイトルで特別講演を行いました。2億円産業に成長したいわゆる“健康食品”市場ですが、玉石混淆の状況で、消費者にとっても、その選択に参考になる情報がほとんど無いのが現状です。法律の規制範囲も曖昧な点があり、業界内でも「広告した者勝ち」といった危険な状況が危惧されています。立法化を希望する声が産業界から強く起こっていますが、当然、消費者の安全の確保が前提となり、立法化が必ずしも産業界の希望するような内容となるとはいえません。そもそも本来は、必要・十分な栄養がバランスの良い食事から摂られることが望ましく、食育の推進が第一義です。近年の科学的知見では、食事内容によって生活習慣病に関する各種データに大きく差が出ることが明らかになっています。立法化に向けて取組むべき諸課題について、米国、欧州との比較を含めて論じました。


9月13日

「サタデー・ずばっと!」に出演しました。自民党と民主党の比較から言えば、今回の総裁選では、自民党が根本の政策理念について論じ合っているのに対し、民主党は無投票信任でした。野党議員から、「あんなに違う考え方を論じ合っていて、党として政策形成が出来るのか」といった意見も出ましたが、むしろ、党内で議論が無い方が党として危うい気がします。各議員とも、異なる支持背景の下、異なる政治信条をもって集まっているのが議会です。課題の山積する現代政治においては、政党の政策形成機能は極めて重要であり、その核心となるのは、政党内の議論のはずです。各候補には、最後までしっかりとした論戦を期待したいと思います。
その後、熊谷の森田俊和県議の報告会に招かれ、ご挨拶しました。34歳の若さの森田県議ですが、多面に渡る充実した活動ぶりには感心しました。今後の大きな可能性をお持ちの方だと思います。
夜は、外科学会開成会に出席し、同門の外科医の先輩・後輩たちと、楽しいひと時を過ごしました。


9月12日

岩槻支部が主催した春日部法人会の講演会に講師としてお招きいただき、「2030年の日本 ~その在り方を考える~」と題した講演を行いました。グローバル化の中、原油・食料の価格が高騰し、また、地球温暖化が全世界共通の脅威となりつつあります。このような先行き不透明な状況の中で、日本はどのような国創りをし、1人の日本人としては、どう考え生活したらいいのかを話しました。勿論、大変困難な問題で、解答が準備できるわけでは到底ありません。ただ、それを考える時の整理の仕方の枠組みについて私見を示しました。少子高齢化時代を考えれば、一人一人がより自立すると同時に地域における助け合いを拡げ、行政機能を出来るだけ抑えた社会を構築していく必要があります。また、賃金が高く資源が乏しい日本において一人当たりGDPを高めていくためには、知的財産や技術力を活かした新しい産業振興を図っていかなければならず、地域の中小企業にとっても、新しいビジネスモデルが求められてきます。地元企業の皆様においても、自らの人生観にとっての価値と、社会にとっての価値を念頭において、新しい領域を切り開いていっていただきたいとお願いしました。

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9月10日

自民党総裁選挙の告示となりました。石原伸晃候補、小池百合子候補、麻生太郎候補、石破茂候補、与謝野馨候補(届出順)の5候補の戦いになりました。今回の総裁選挙では、今後の国創りの基本となる景気対策か成長戦略かという財政支出の考え方の違い、及びその双方と財政再建との関係をどう考えるかの違いが、比較的明瞭に論じられることになります。その意味で、政策本位の総裁選となると思います。推薦人名簿を見ても、いわゆる派閥を超えて、各候補に政策理念の近い議員が、それぞれの応援に回っているのが良く分かります。今後の論戦を十分に聞いた上で、投票に臨みたいと思います。


9月9日

日本心臓病学会のシンポジウムで、医療事故調査制度が取り上げられ、3日前同様に、民主党の鈴木寛参議院議員、患者団体の代表者、ジャーナリストと共にシンポジストを務めました。医学会においては、聴衆である医師の関心は、制度創設による医療現場への影響です。この制度には、患者さんの診療行為への不信を客観的に晴らしていくことが期待される反面、医療の紛争化を容易とする危険性があります。しかし、医療が透明性を確保し説明責任を果たしていくためには、早期の制度創設が是非とも必要であると考えます。


9月8日

東京電力株式会社の研究所へ革新的省エネ・新エネルギー技術の視察に行きました。冷暖房を5倍以上の効率で行うことが出来るヒートポンプ技術や、自然光をモニターして必要な照度を調節する照明機器など、日本が世界に誇る最新のエネルギー技術の研究成果を見ることが出来ました。充電式の電気自動車の試運転も行いました。後部座席に座っているだけでは気が付かなかった電気自動車の静かさや加速力の良さが実感できました。

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9月7日

東松山で比企群歯科医師会が主催した森田光一県議の福祉医療保険委員長就任祝賀会が開催され、地元の山口泰明衆議院議員・自民党埼玉県連会長、歯科医師である関口昌一参議院議員とともに出席しました。


9月6日

患者さんの団体が主催する中立公正な医療事故調査機関の創設のためのシンポジウムが開かれ、民主党の鈴木寛参議院議員とともに、シンポジストとして参加しました。他のシンポジストは、医師、弁護士、ジャーナリスト、患者団体代表と厚生労働省の担当者です。捻れ国会の状況下において与野党の対立案件が繰返し国会における論戦の焦点となり、歩み寄りが難しい政情ですが、医療事故調査制度の普遍的な重要性を考えると、満場一致の国会議決をもって創設することが望まれます。民主党が公表している案には幾つかの問題点がありますが、お互いに最大限の知恵を出し合い、真に医療の信頼回復に役立つ制度に仕上げたいと思います。


9月5日

大宮で開催された埼玉県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の総会に出席し、ご挨拶しました。土地境界の確定は良好な隣人関係や円滑な不動産取引のために不可欠の前提です。この作業に尽力されている協会の皆様方の一層のご活躍をお願いしました。


9月3日

緊急両議員総会が開催され、総裁選挙の日程が、10日告示、22日投票と決定しました。始めに福田総裁から辞任のお詫びの挨拶がありました。福田首相が辞任を決めたのは、低迷する内閣支持率や総選挙を意識した党内外の批判的な発言などから、福田政権の役割が終わったと判断したからだと思います。就任当初は高い支持率があり、在任中、サミットに象徴される環境問題への国際的リーダーシップの発揮や、公務員制度改革を遂げたという実績は残りました。次の首相になっても、捩れ国会の政局運営の難しさは変わりませんが、また一歩一歩政策を進めていくのが政府の責任なのだと思います。